早期退職と時短

僕がいた会社(部署)の仕事は、完璧な時短が常に要求されてました。

「息がつまる」というのはあのことを言う・・・みたいに思い出せます。

ホワイトカラーの人たちがする仕事は、社長や本人たちより上の上司が見て評価するのだろうと思いますが、僕がいたブルーカラーの現場仕事はというと、一挙手一投足が監視されてました。

『インディージョーンズ』とかに出てくる、ムチを手に多くの奴隷を監視する人。

あんないかつい風貌じゃないですが、あんなのが上司と想像してください。

もちろんムチは持ってませんので、その代わりに暴言と物を叩いたり投げたりの音で威嚇(いかく)?してきました。

同じ会社でも部署違いのホワイト系は、部長とか課長とか細かく役職がありました。

僕が会社を辞めるまで長らく所属した現場は、部署が違うだけで、役職が極端に少なかった。

ムチ打つような役目の人が上司として1人いるだけで、その上は社長でした。

ちなみに、部長や課長といった役職名なら覚えやすかったかもしれませんが、僕はそのムチ打つような人の役職名も結局はよく知りませんでした。

上司は、僕たち平社員の一挙手一投足の全てにおいて重箱の隅をつつくように無駄を突いて効率ばかりを追求してきますので、やる気満々の新入社員は、そんな監視によってやる気や自主性がなくなりすぐに笑顔が消えました。

もしも上司が言うよりも高効率な仕事のやり方を見つけても、たいていの人が黙ってバカ上司の言う通りにしてました。

中には会社を良くするという幻想でもって上司にモノ申して、気がついたら会社から追い出されるようにいなくなってた人もいました。

長く君臨する上司にはそれなりの理由があって、社長が喜びそうな部下の好成績は自分の手柄、自分に都合が悪い失敗などはしっかり部下のせい、自分より仕事ができる人は難癖つけて追い出す。

僕は可もなく不可もなく、出る杭にならないようにして勤めてました。

ただ、早期退職というのが違う意味で「出る杭」だったみたいで、会社を辞めるときはマジでヤバかったです。

「一抜けた」は許さないという、どこぞの世界にありがちな感じ。

仕事内容がひどくても、辞めると言ってすんなり辞めれる会社はブラック企業にあらず、みたいなものを身に染みて知らされました。

仕事の効率という意味で時短を強要してきても、社員が会社自体を時短で辞めていくのは気に入らなかったようです。

さて、時短といえば、時短料理、時短レシピ。

商売として時短レシピなどを考えてる料理研究家とかは苦労してると思いますが、その時短レシピで料理をする各家庭の人は、その時短を喜びはしても腹を立てることはないと思います。

でも、会社で仕事の時短を強要されると、たいてい腹立たしいものかも。

現場を知らない人が考えた時短であったり、また、それを必ず強要されたのも腹が立った原因だと思います。

料理の時短は、たとえその料理が気に入っても、作るも作らないも自由です。

会社は人を苦しめる時短が多く、会社以外の時短は人を楽しませる時短が多い。

なぜでしょう?

人を苦しませる時短を従業員にやらせるブラックな会社は、要するに、人を人だと思ってないのだと思いますね。

僕は勤めてた会社を結果的に時短(早期退職)で辞めました。